旅行に行く友人の犬を5日間預かった。
預かる約束をした後で、やっぱり無理かも…と怖じ気づいた。
犬が病気になったら?家の中が荒らされる?
5日後犬と別れる小春がかわいそう?等々…。
悩んだけど預かった。
ビアンコ6歳。メス。
5日間限定、生まれて初めての「犬のいる生活」。
他人(犬)のおしっこの匂いを熱心に嗅いでいるビアンコを眺めながら、
犬と暮らすことで、人の心は広くなるかもしれないと思った。
自分の理解を超える相手を認める心の広い人間に。

5日目の夜。
ビアンコが帰った後、ふとんに入った小春が涙ぐんでいるような気がしたので、
顔や頭をなでてなぐさめた。
「…お母さん」
「ん?なあに」
「お母さんの手、臭い。」
犬のいる生活の終わり方は感傷的ではなかった。

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