小春はなっちゃんを抱っこしたがる。
階段でそんな気配を感じ、「危ない!」と慌てて止めに行くと、
なっちゃんがはっきりした口調で
「もういい」と言っていた。

極めて少ないなっちゃんの語彙に、新たに加わった言葉は、
意外な、でもなっちゃんにとっては生死にかかわる重大な一言だった。

090217