小春が家を出るのは7時40分。家の前で友達と待ち合わせて登校する。
何でもスローペースの小春を、私は毎朝せかして送り出す。
その日はラストの歯磨きで、まだ7時37分。
ここまでくれば安心…と思ったかどうかも覚えていない。
次に気がついたのは、小春のお友達が玄関でびっくりした顔で立っているのを見た時。
時空のポケットにでも入り込んでしまったのだろうか。
「あ、学校…。」
状況を把握するまで数秒かかった。
私も小春も、ものすごく優雅な時を旅していたようだ。

111031