2年前のある夜、
小春が1人でゆっくりテレビが見たいと、
夏乃をげんこつで追い出し、遅くまで見ていた。
それまで何度も注意してイライラしていた私たちは、
ちょっと懲らしめるつもりで、先にふとんに入り電気も消した。
…沈黙。
3人とも眠れなかった。
テレビを見終わった小春が、真っ暗な部屋でどんな気持ちになるのだろう。
みな、それを想像していた。
「迎えに行こうか」。
誰から言ったか覚えてないけど、みんなで小春を迎えに行った。

創造力より想像力の方がずっと大事だと思った。

120413