３つ違いの姉妹なので入学も卒業もW。
高校、中学と２日連続の卒業式となった。

小春の高校は私服だったため、卒業式は袴で。
私が着ていた着物と袴と共に、実家から母に来てもらった。
小春がブーツ（華奢なやつじゃなくてドクターマーチン！）着用を譲らず、
電話では私に文句を言っていた母も「小春ちゃんの意見を尊重する」と、
かっこよくサクッと着付けてくれた。
髪の毛は妹が担当。（妹は前日に練習させられてた。）
式の後、友達同士で互いの袴の色に合わせて花束を贈り合っていたのが素敵だった。
夏乃は式当日もお姉ちゃんのお下がりのセーラー服で、
相変わらずドタバタしながら出かけた。

中学も高校も卒業生たちがマスクなしで入場する姿でもう泣いてしまった。
照れてニヤニヤしてしまう子、努めて前を見つめる子、みんなかわいかった。
「晴れがましい」ってこういう顔だ。

中学では、通常の式の後、サプライズ。
卒業生たちが黙ってささっとひな壇を作り、保護者の方を向いて挨拶と合唱。
堂々としてて誇らしげで嬉しそうなたくさんの顔が並んでた。
マスクのONOFFの細かな指示の入った進行表を、
前日リビングで拾っちゃっていたので知っていたけど感動した。
高校の校庭の隅では式の後、約束でもしてたのか、
年配の先生が自分のクラスの生徒に大車輪を披露してのが面白かった。

どちらの学校も学年主任の先生が号泣してた。
退場の際、生徒の一番後ろから涙ふきふきトボトボ歩く先生。
保護者への挨拶で声が詰まって喋れなくなっちゃった先生。
私たちはついこの前まで受験のことで頭がいっぱいだったけど、
先生方は正解のないコロナ禍の学校生活を、
少しでも生徒が思い出を作れるよう試行錯誤してくださっていたんだと気づいた。

卒業式の後は、2人とも全然帰ってこなかった。
友達と写真撮るのに飛び回っていたから。
有難い。

そして、母には大感謝。


イリエちゃんの日記、今日は小春のこと、明日は夏乃のこと↓

卒服は小学校の時も自分で選んでた。↓




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水曜日のフクダカヨ絵日記
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