10月19日、小春は5歳になった。
5歳ってなんだか大きくて、一日中小春のことを考えていた。
「今日は荒れてるなと思う子は、小春ちゃんのお隣りに座らせてるんですよ。
小春ちゃんのふわっとした雰囲気で、みんな安心するみたいなんです。」
以前、保育園の先生にそう言われた。
内容のある話を1時間以上トークショーのように楽しそうに一人でしゃべっていたりもする。
私が想像もできなかった人に、今まで会ったこともない素敵な人に、
小春はなっている。
あんなに小さかったのに。
この5年で、私はたいして変わっていない。
腹回りの肉が定着したくらいだ。
でも、ふと気がついた。
小春の視線を追ったり、小春の話を聞いたりする度に、
なんとなく私もちょっとずつ新しくなっているのかも。

091019