お母さんというものになって1番驚いたこと。
それは、子どもがめちゃくちゃ私を愛してくれるということ。
そんな特典、考えもしなった。
私まで?
元来たいしたことのない人間の私は、分不相応の待遇にいつも戸惑っていた。
器の小さい私は、母としてのこの恩恵は時間が経てば薄れると自分に覚悟させてきた。後で傷つかないように。

10月19日。小春は8歳になった。
「お誕生日おめでとう(まだ大丈夫)」
そう言われるべきは、私の方だ。

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